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イタリア混乱懸念し、日経平均151円安

本日の株式市場

週明け 12月5日(月)の
日経平均は
前週末比151円安
18,274円
と、前週末に続き下落しました

前週末
2日(金)の
NYダウは
21ドル安
19,170ドル
と小幅ながら4日ぶりに下落しました

この日発表された11月の雇用統計において
雇用者数が予想の範囲内であったことから
利上げは既に金融市場に織り込まれている
との見方が広がり
長期金利が低下したため
利ザヤの改善が期待され上昇していた
金融株が売られました

4日(日)にイタリアにおいて実施される
憲法改正の是非を問う国民投票を前に
一旦株式を売る動きが優勢となりました

ただ トランプ次期政権の
インフラ投資や減税による景気浮揚を期待して
株式を買う動きも根強く
S&P500種指数は
0.87ポイント高
2,191.95ポイント
ナスダック総合株価指数は
4ポイント高
5,255ポイント
と上昇しました

イタリア国民投票において
憲法改正反対派の勝利となり
首相が辞意を表明したため
同国の不良債権処理の遅れや
欧州政治の混乱が懸念されたことに加え
1ドル=103円台前半~半ばと
前週末に比べ円高で推移したため
外需企業の業績改善期待がやや薄れたことから
東京市場では
株式を売る動きが強まりました

日経ジャスダック平均は
52銭高
2,658円72銭
と小幅ながら上昇しました

ダイトーケミックス(半導体製造用感光材)
ファーストロジック(投資用不動産サイト)
キャリア(シニア派遣、看護師/介護士派遣)
前週末引け後に好業績を発表した
日本駐車場開発(駐車場/スキー場運営)
共和工業所(建設機械用ボルト)
前週、好調な月次売上を発表した
松屋フーズ(「牛めし」)
が大幅に上昇しました

ダイトーケミックス
が2013年以降の高値を

ヤーマン(美容器具)
が上場来高値を更新しました

トランプ氏の
大統領選挙勝利後
日米ともに
株式相場は急上昇していたため
当面は一服する可能性がありますが

米国景気堅調
原油価格底打ち
という状況が続けば
リスクの低い資産とされる円から
投資資金が流出することにより
円安ドル高が進み
且つ
投資資金はリスク資産である株式市場に向かい
中でも
円安を好感し日本市場が上昇傾向
となるかも知れません

ただ
今後のトランプ次期米大統領の言動や
政策が明確になっていく過程で
株式市場は不安定な状況になる場面もある
と予想しています