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中東リスク懸念も日経平均22,000円乗せ

トピックス, 本日の株式市場

三連休明け17日(火)の日経平均は
前週末比13円高
22,001円
と10営業日連続で上昇し
終値ベースでは
4月26日(22,258円)以来の
22,000円乗せとなりました

 

前週末13日(金)のNYダウは
37ドル高
27,219ドル
と8営業日連続で上昇しました
トランプ大統領が所得減税を計画
と報じられたことや
8月の小売売上高が市場予想を上回ったことから
個人消費の現状と今後について
楽観的な見方が強まりました
中国が対米報復関税のうち
大豆、豚肉など一部農産物を対象から除外
と報じられたことから
貿易摩擦の緩和期待も強まりました
ただ
ダウ(27,398ドル:7月26日)
S&P500指数(3,027ポイント:7月26日)ともに
史上最高値に近づいていることから
一旦株式を売る動きも強く
S&P500指数は
2ポイント安(3,007ポイント)
と下落しました
ダウは週間では
422ドル(1.6%)上昇しました

週明け16日(月)は
142ドル安
27,076ドル
と9営業日ぶりに下落しました
サウジアラビアの石油施設が爆撃されたことから
紛争リスクと
原油価格上昇による景気下押し懸念が高まり
株式を売る動きが強まりました
8月の中国の工業生産、小売売上高の
伸びが鈍化しことから
中国の景気減速懸念が強まったことも
株式市場の重しとなりました

 

米国株安に加え
上海・香港株式相場も下落したことから
日経平均は
下落して始まり
一旦上昇した後下落する場面もありましたが
1ドル=108円20銭台と
前週末午後(108円00~10銭)
前日(107円70~90銭台)に比べ
円が下落したことから
リスク回避の円買いは強まっていない
との見方が広がり
一部の内需株が買われ
東京市場は買い優勢となりました
アドバンテスト<6857>
が2013年以降の高値を
東京海上<8766>
が上場来高値を更新しました

日経ジャスダック平均は
2円高
3,351円
と8営業日連続で上昇しました

 

中東地域の紛争リスクと
原油価格上昇の景気下押し懸念が意識され
世界の株式市場は
軟調な状況となる可能性があります
中東だけでなく
米中は今後も政治・経済分野で対立し
株価の波乱要因になり得るでしょう
中国については
米国による関税引き上げによる停滞が続き
経済対策の効果は限定的で
日米欧の景気を押し下げる状況が続くと予想されます
米国については
追加利下げが確実視されていますが
今後も
景気状況によって
利下げの実施と見送りの予想を繰り返すと思われ
利下げ期待による株価押上げ効果は
徐々に小さくなる可能性があります
日本については
7月以降の企業業績に過度な期待を持てず
海外市場に振り回される状況が続くとみています

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