投資豆知識

長期投資が短期投資と異なる点は?ポイントを押さえれば難しくない!

長期投資とは、せっかちで待つという事ができず、資産を増やすために頻繁に保有株を売買する形をとってきたデイトレーダーには考えられないスタイルとも言われます。しかし、定期的な相場のチェックを行ったり・自分の中での損切りルールを作った上で行った場合、投資先が本当に良い企業であれば大きく儲けられるスタイルです。是非、チャレンジしてみませんか?

 

長期投資は長い目で見た投資

 

この世の中には、決して多くはないものの卓越したビジネスセンスと素晴らしい人間性・考え方を兼ね備えた経営者というものがわずかながら存在します。そして、こういった人物が経営する会社の株価が、新規上場時とその20年後を比べて100倍以上にまで膨れ上がる事も決して少なくはありません。長期投資とは経営者の能力や人間性・考え方を分析して株を買い、数十年保有し続ける覚悟でお金を預けるような投資スタイルです。ちょっとした要因を手掛かりとして保有株を売買しないところが短期投資との明確な違いになります。

どんなに業績がよくても市場環境が悪かったり・日本で大きな自然災害が発生したりすると、それが要因で株価が暴落する事もあります。しかし、長期的に見れば本当に優れた企業というものは様々な荒波を乗り越え、高い確率で株価が上昇していきますので、長い目でその企業をみる事が大事です。

 

長期投資でも相場のチェックは必要

 

長期投資をする上で、基本的には相場のチェックはそんなに必要がありません。ただし、銀行預金に元本割れのリスクがないのに対し、株式投資には元本割れのリスクが存在します。例えば、お金を投じた時点では存在しなかった新興の競合企業が上場して株価が伸びていった場合、相対的に保有株の株価が下落する可能性があります。もし保有企業のトップより新興企業のトップのほうが優れていると感じる場合は、相場を見ながらお金を投じる企業を思い切って変更するのも手でしょう。

 

長期投資にも損切りはある!

 

例えばリーマンショックのような大きな経済上の出来事が起きると、保有株が元の株価に戻るまで3年から5年の長い時間がかかる場合もあります。追いうちをかけるような事が起こった場合、株価が戻るまで10年以上かかる恐れがないとは言えません。日本にはリーマンショックが一段落してようやく保有株の株価が戻ってきたらと思ったら東日本大震災でまた株価が下がり、金銭的な不安で苦しんでいる人がたくさんいます。精神的な苦しみが病につながる事もありうるため、大きな経済リスクが発生した場合は、心と体の健康のために思い切って損切りする勇気を持つ事も大事です。損切りしたら少なからず損失が発生しますが、過剰な不安とは無縁の日々をおくれます。

 

将来の予測がつきやすい株式を選ぶのがコツ

 

株式投資をする上では、まず投資の業界を決めてその分野の勢力図や市場規模といった事を完全に分析する事が重要です。その上で日々のニュースをチェックしていれば将来の予測がつくようになりますので、勢力図・規模をよく理解できている分野に投資するようにしてください。

 

まとめ

 

本格的にデイトレードで儲けようとする場合、勤め人であれば会社を辞めなければならなくなりますし、うまく儲からなかったら自己破産など陥りかねません。しかし長期投資であれば、会社などにおいて安定した収入が得られますし周囲の人と関わりながら日々成長する人生をおくる事ができます。しかも自分の選んだ企業の株価が数十年経過して10倍・100倍になったとしたら、売却益が自分や家族を大きく助けてくれたりもします。