投資豆知識

IPOの上昇率が低下

6月に入ってからの
IPO(新規上場)において
初値が高く付かない
という印象を持っています
つまり
公開価格に対する初値の上昇率が
小さい銘柄が増えています

4~5月のIPO銘柄の
公開価格に対する初値の上昇率は
東名:+28%
ヴィッツ:2.3倍
ハウテレビジョン:3.1倍
トビラシステムズ:2.3倍
グッドスピード:+25%
バルテス:2.8倍

これに対し
6月のIPO銘柄は
大映産業:▲13%
UPR:+21%
Sansan:+6%
日本グランデ*0.3%
ピアズ+52%

企業の成長期待によって
公開価格に対する初値の上昇率は異なりますが
4~5月に比べて
6月は総じて
総じて低いといえます

IPO銘柄が買われるときは
相場自体が強気な時が多いですが
相場が終焉を迎えつつあるとき
「株を買いたいが買いたい銘柄がない」
と考えて
数少ない小型成長株やIPO銘柄に
投資資金が集中して高騰するケースもあります
そして、当然、その後
IPO銘柄は高い初値が付かなくなる
ということがあります
米国では
S&P500種指数が史上最高値を更新し
NYダウが史上最高値に近づいていますが
日本のIPOの初値を見ている限り
株式相場は本格的な下落基調になる前兆かもしれない
と懸念しています