投資豆知識

長期投資を始める前に!初心者のための株式講座

老後資金は2000万円必要という金融庁の衝撃的な報告書が世間を騒がせましたが、減り続ける年金の受給額や、受給開始年齢の引き上げなど、もはや国は当てになりません。自分のお金は自分で守る時代はもう始まっていると言っても過言ではないでしょう。とは言っても何をやればいいのか全くわからない。そんな人には長期投資がおすすめです。

 

長期投資の「長期」には明確な基準はない!

 

株式投資は、買ってから数週間程度で利益を確定する短期と、数カ月から数年単位で利益を追求していく長期投資、ざっくりこの2つに分けられます。しかしながら、長期投資の期間が数カ月から数年というのはずいぶん幅があって大雑把に感じます。このように、長期投資には明確な基準はありません。特定の株式を数カ月以上持っていたら、数年でも、あるいは数十年でも、それは長期投資ということになります。

 

短期投資と長期投資では選ぶ株式が違う!

 

短期投資と長期投資で一番違うのは、株式を保有する期間です。株式はその会社がつぶれてしまったら投資したお金は戻らず、丸損することになってしまいます。つまり、長期投資する上で一番大事なのは、少なくとも数カ月なり数年以上は確実に存在する会社を選ぶことです。長期投資をするならば経営の安定した、ある程度の規模の会社を選べば安心でしょう。

 

長期投資に向いているのはじっくり待てる人

 

長期に保有するわけですから、目先の小さな値動きがいちいち気になって、毎日何度もチャートを見て神経をすり減らしてしまう人には長期投資は不向きな手法かもしれません。先月の売上が予想より少なかったから少し値段が下がった、新しく整備された法律が追い風になるかもしれないからちょっと値段が上がったなど、日々いろいろな要素で株価は動きます。そういうことをいちいち気にしない人にこそ長期投資は向いているといえるでしょう。

 

長期投資向きなのはどんな株式?

 

長期投資用の銘柄を選ぶ基準は、まずつぶれないと思われる会社を選択することはもちろんですが、その他にも配当金が多かったり、定期的に株主優待を送ってくれるなど、人によってさまざまです。株主優待で言えば、外食チェーンのお食事券や、食品メーカーの自社製品、アミューズメント施設の入場券や割引券なども非常に人気が高く、そういった企業には長期保有の株主が多いようです。

 

まとめ

 

世間でデイトレーダーとして話題になる人々は超短期投資をメインに行っていて、PCモニターを何枚も並べ、秒単位で株式を売買している姿をテレビなどで見たことがあるかもしれません。あれを見てしまうと、株は難しい、絶対できないと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはまったくないんです。じっくり考えて自分に合った長期保有向きの銘柄を選びましょう。