投資豆知識

長期投資は儲かる?それとも儲からない?分岐点を見極めよう

長期投資というものは、儲かると語る人がいる一方、短期売買をしている人の中には儲からないと力説する人も存在します。実際のところはどうなのでしょうか?もし儲かる投資スタイルであるならば、どんな努力をするべきなのか、どんなリスク管理を必要とするのかを分析します。最後には、安定株を見つける事の重要性についても説明していきます。

 

短期投資と長期投資の違いを理解するところからスタート

 

株式投資には大きく分けて短期投資・長期投資の2種類があります。そのうち、短期投資とは値動きを毎日のようにチェックしてデイトレードをはじめとした短期売買を繰り返してキャピタルゲインを積極的に求めるスタイルの事を指します。こちらのスタイルにおいては短い期間で大きく儲かる可能性を秘める一方、リスクも高いのが特徴です。一方、長期投資は経営者の考え方や会社の理念・業界内でのポジションなど様々な事を分析した上で資金を投じ、売らずに長期保有するスタイルの事になります。この場合、短期投資のように短い期間で大きく資産を増やす事は不可能ではありますが、配当金という形で少額ながらインカムゲインを継続的に得る事ができます。

 

長期投資で儲かる人はじっと待てる人

 

世界経済の中で日本にとって悪い出来事が起こると、外国人投資家が日本株を売ったりする事により保有株が大きく値下がりする可能性があります。また大地震などにより国内全社の株価が暴落したりするような事もありますが、本当に良い会社というものは長く待っていれば株価が確実に元の状態に戻ります。せっかちな人や臆病な人は、長期投資には待つ力が必要である事を理解し、自分の選んだ会社を信じぬく心を持ってください。

 

長期投資でもほったらかしではダメ

 

大きな不況に見舞われたような場合は、過去の歴史が証明しているように株価が下落してから底を打つまで数年間かかったりします。そのため、絶対に売らないつもりで投資をした会社であっても、もし世界的な大恐慌が起こる予感を感じた場合は、大幅な下落をする前に市場から一度完全撤退するという選択をする事も時には重要です。そのあたりは柔軟な姿勢で臨んでください。

 

環境に左右されにくい安定株を見つけることが大事

 

例えば、値段の高い趣味趣向品を製造または販売しているような会社は、景気の影響を大きく受ける傾向です。一方、例えば低価格で品質の良い生活必需品を販売している国民的な企業などは、景気や天変地異の影響を受けにくい部分があります。そのため、長期投資をするならば、その会社が扱っている商品の価格帯や日常生活における必要度をよく分析してみてください。

 

まとめ

 

短期投資・長期投資にはそれぞれ一長一短があり、どちらのほうが儲かるのか一概には言えません。もしどうしても待つことができない性格の持ち主で、ハイリスクハイリターンでも良いならば短期投資に身を投じるのも手です。ただし、待つことができる上に伸びる会社をたくさん当ててきた実績をもつ人は長期投資を始めてみるのも良いでしょう。毎日株価をチェックしなくても良いので、短期投資に付きまとう不安な気持ちとも無縁です。