投資豆知識

円高→株安

先日
(1)リスク回避→円高
について書きましたが

今回は
(2)円高→株安
について

100円の商品を米国に輸出するとして
円高ドル安になると
例えば
1ドル=100円の時には
現地では1ドルで買えますが
1ドル=50円に
円高ドル安が進むと
(極端な例ですが)
現地では2ドルになり
これでは、割高感が出ます
円高に対応して
現地の販売価格を
2ドルから1ドルに値下げすると
円建ての取り分は
1ドル=100円の時は
100円の収入になりますが
1ドル=50円の時は
50円に減ってしまいます

このため
円高が進むと
輸出依存の高い銘柄は売られ
株式相場全体としては
下落する傾向があります

 

海外生産について
「日本企業は海外生産を進めている
例えば
米国で生産して米国で販売
というのが増えているので
円高の影響は受けないのでは」
との見方もありますが

決算は海外企業の決算も合わせた連結決算で
例えば
米国企業の
利益が100ドルであった場合
1ドル=100円の場合
米国企業の利益は
1万円として
連結決算に加算されますが
1ドル=50円に円高が進むと
100ドルの利益は
5000円しか加わらないことになります

 

いずれにせよ
円高が進むと
海外売上の大きい会社は
株が売られる
株式相場全体を押し下げる傾向があります
(更に続きます)